桂宮治真打昇進地元品川区凱旋興行きゅりあんで開催。
今年2月、真打昇進を果たした戸越銀座在住の落語家桂宮治さん。
コロナ禍で難しい状況の中、真打昇進披露興行が行われてきました。
そして7月5日きゅりあんにて品川文化振興事業団主催での真打披露興行が行われました。
いわゆる地元凱旋(?)でしょうか。
柳家蝠丸、三遊亭小遊三、春風亭昇太、桂伸治、桂米助各師匠が名を連ねる大変豪華な興行。
ロビーにあった掲示は、スクエア荏原での過去のもみじ寄席のポスターと演目、色紙などが飾られるなど地元との結びつきを感じられるものでした。
コロナ禍のためきゅりあん大ホールも約半分の座席数。
興行的にはとても大変だと昇太師匠が話されていました。
口上では相変わらずの米助師匠のおふざけに前副会長小遊三師匠もあきれ気味という、真打昇進披露興行も回が重ねられたきたということがうかがえる場面も。
宮治さんの師匠桂伸治師匠はいつもにも増して緩んだ表情でとても嬉しそうに見えました。
そして取りの宮治新真打の登場。
キツめの弄りと感情豊かで爆発力ある落語。「令和の爆笑王」桂宮治はフルスロットル。
前目の席に位置取る着物姿の4人の若いお客さんが「おかえり戸越銀座」と地元凱旋を祝う手作りカードで出迎えていました。
そのお客さんたちもきっと想定はしていた(!?)とは思いますが、宮治さんに強烈にイジられていました。
帰ってきたどころかずっと戸越銀座にいるよ。なんなら今日も戸越銀座から来たし。そんなわざわざプリントしてラミネートまでかけてそんなもの作って。出したら喜んでもらえるとでも…云々だったかと。
その後も新幹線で気がついて声をかけてくれる方のことを語るなど、これぞ宮治節といったところでしょうか。
お客さんの反応からは何度も宮治さんの高座を見ている方ばかり、ほんとに地元出身の宮治さんを熱心に応援している方々ばかりだったように思えました。
演目は四段目。
後半の劇中劇部分はエネルギッシュでエモーショナルな宮治さんらしさ全開。
令和の爆笑王とも呼ばれる宮治さんならではの落語。
大熱演に最後は大きな拍手に包まれました。
追い出し太鼓と下りる幕を静止して一言述べた宮治さん。
多くの人を惹きつける人柄も垣間見えました。
VENTO NUOVO代表・チーフデザイナー、撮影担当、よりみちとごし編集長
戸越銀座ウォーカー・しながわのガイドとして商店街と品川区周辺を散策しています
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